「虎穴に入らずんば虎子を得ず。日本を理解することも大切だ」

 このようなコメントはネットユーザーの中では多くはないが、二つ目に挙げたコメントは本当は日本が嫌いだけど、理解しなければならないと気持ちがにじみ出ている。まるで、日本は嫌いだが、日本の製品は好きだと言っている中国人に似ている。

 また、中国と日本を見比べて、中国の悪いところを挙げているコメントもあった。

「我々中国人は本当におかしい。国内の工場で生産している日本車を叩き壊して、デモでは日本製品排斥を叫んでおきながら、日本に旅行に行ったら狂ったように日本製品を買いまくるのだから」

 以上がネットユーザーのコメントだが、ありがちな一方的な日本叩きではなく、多様な考え方が出てきていることが分かるだろう。

 現在、中国人は以前に比べて物を言うようになってきており、仲間内ではその手のことをよく話す。

日本人が呆れる「爆買い」にも
中国人なりの理由がある

 93%の日本人が中国嫌い、また86%の中国人が日本にいい印象を持っていないのはなぜか、それはお互いをよく知らないことが原因であると思う。

 例えば、日本人が快く思っていない中国人旅行者の「爆買い」を例に考えると、確かに自分の財力を見せびらかしているような中国人もいるが、大量の日本製品を買うのには事情がある。

 中国は人と人のつながりが大事な社会で、最近は反腐敗運動などで変わってきたが、何かをする場合、人間関係がものを言うときがある。東アジア文化圏に属する国は親戚との付き合いを重視する。中国でも親戚づきあいが大切とされ、旅行に行けば、大量のお土産を買って、春節(旧正月)や親戚が集まるイベントに配る。筆者の中国人の友人も日本を旅行した時、「親戚にたくさんお土産を買わなければならないので、帰りの荷物はいっぱいでした」と言っていた。

 また、中国人が日本で大量に物を買うのは、実は自国の製品に対する不満の裏返しでもある。中国製品は以前よりは質的に向上したが、まだ先進国のものとは開きがある。