2週連続でグーグルの話題となるが、同社が先頃発表した写真とビデオの画像保存サービス、「Google フォト」の評判が大層いい。
Google フォトは、クラウドに画像を保存し、それをコンピュータ、タブレット、スマートフォン、テレビなど、さまざまなデバイスでシンクできるというしくみだ。
クラウドサービスは他社も提供しているが、まず無制限に無料というところが他社にない魅力だろう。写真がアップロードできるクラウドというと、すぐにアップルの「iCloud」を思い出す。しかし、こちらは5GBまでは無料だが、それ以上は容量によって課金されていく。200GBならば月額4ドル、500GBならば10ドル、そして最大の1TBが20ドルだ。
もちろん、写真共有のフリッカーやインスタグラムなどは無料だけれど、そうしたところではシェアする写真しか上げられないし、後で探すのも一苦労だ。
人間の画像分類作業をを自動化
無料に加えて、Google フォトは画像保存に特化した驚くべきしくみをいくつも用意している。
たとえば検索。撮った日付や場所はもちろんのこと、「山」とか「犬」「高層ビル」といった文字で検索できるのだ。これは、グーグルが自動的にタグ付けを行っているからである。画像認識技術によって、そこに写っているものが「花」「家」「青い空」などであるかを見分ける。これまで人間が分類していた作業が不要になるということである。
検索時には、「人」「モノ」「場所」の3つに全写真をあらかじめ分類するということも行う。何を探そうとしているのかに近づくために、先回りしてこうした分類を行っているわけで、細やかなしくみと言える。撮ったことも忘れていた写真が、ここで出てくるということもあるだろう。