そうした事情もあり、タクシー車内のニオイに関するクレームは、顧客以外からも寄せられることになる。最近、同社で増え始めている女性ドライバーからも「男性ドライバーの車は嫌」という苦情が出るようになったのだ。実はタクシーはドライバー1人に車両1台が支給されるものではない。シフト制を導入しているため、2.5人で1台を使う計算になっている。

 ハンドルはぬるぬる、シートベルトやシートの座面は汗が染み込み、ヘッドレストにも頭のニオイが染みついている……。一生懸命に働いている男性社員からすれば、本当に辛すぎる指摘だろう。

実はこんなに進んでいた!
タクシー会社のニオイ対策

 ただ、企業としてそれを放置しておくわけにはいかない。同社は、顧客に喜ばれる接客サービス向上をめざし、2年前、理念を「ホスピタリティ・ドライビング」へと変更した。ホスピタリティを掲げても、「臭い車のままではホスピタリティもあったもんじゃない!」(田中氏)。そこで、現在、主に4つの対策を行っている。

国際自動車オリジナルの「Haccpper(ハセッパー)水」

 まず、月1回行われる車両点検でのニオイチェックだ。事業所において全車両を検査するのだが、その際に「ニオイ」もチェック項目として、組み込んだ。

 また、2週間に1度はシートカバーを汚れに応じて交換。さらに定期的に本社の業務課が事業所をまわって車両のチェックを行い、その際にニオイがすれば徹底的に車内はクリーニングされることになる。

 次に、2013年11月から全車両で採用されている同社オリジナルの「Haccpper(ハセッパー)水」という消臭スプレーだ。香水などの香りの強い顧客が降りた後や、やむを得ずに車内で飲食した後、消毒も兼ねてスプレーを行う。基本的に日本人は無臭を好む傾向が強いため、香水などの香りも消すことが望ましいという。