また、外食産業各社も値上げを行っている。主なところでは次の通りだ。

・牛丼(吉野家:2014年12月から80円~120円)

・弁当(ほっかほっか亭:2015年1月から10~30円)

・フラペチーノ(スターバックスコーヒー:2015年2月から20円)

・たこ焼き(築地銀だこ:2015年3月から30円)

・うどん(丸亀製麺:2015年3月から10~30円)

・ドーナツ(ミスタードーナツ:2015年4月から10~11円)

・ハンバーガー(モスバーガー:2015年5月から10~70円)

円安相場、原料高、物流高
中小企業は持ちこたえられない

 こうした値上げの要因として、各社が真っ先に挙げるのは、為替相場の円安傾向だ。6月5日(日本時間6月6日)のニューヨーク外国為替市場の円相場が、一時約13年ぶりの円安水準となる1ドル=125円86銭をつけたように、為替相場は長期的な円安トレンドとなっている。原材料コストが高騰し、電気やガスなど燃料費の高騰にも影響。価格に転嫁せざるを得ない状況というわけだ。

 また、物流コストも上昇している。2014年4月の消費税率引き上げのタイミングで、ヤマト運輸と佐川急便が価格改定を行い、今年8月1日より日本郵便も宅配便サービス「ゆうパック」を値上げすると発表した。これは前述の主婦の証言通り、「◯◯円以上購入の方は送料無料」と謳う多くの通販サイトにとっても、送料分を価格転嫁しなくてはカバーできないほどのコスト高になっていることは、想像に難くない。

 大手各社が相次いで行っている価格改定だが、中小企業はどうだろうか。洋菓子店を営む50代男性は、こう明かす。

「原材料費は総じて上がっていますね。乳製品は10~20%、 チョコレート系が20~30%、 ナッツ系も30%以上で、ヘーゼルナッツやバニラビーンズは2倍くらいに上がりました。天候不順による農作物の不作を考えると、まだまだ原料費の高騰は続くんじゃないでしょうか」