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「ハンダ女子」現役大学生も参戦!
IoTハッカソンで披露されたクラウド活用アイデア

 つぎに、チーム「html5iロボット」。VR(バーチャルリアリティ)を手軽に体験できる「ハコスコ」を戦車につけたカメラと連動させることで、その名も「Internet of “Tanks”(=IoT)」と名付けた戦車同士で戦うゲームを開発した。戦車から実際に見えている状況がモニターで確認できるだけでなく、ゲーム環境に応じて視覚にエフェクトをかけることができる。

 幼馴染と会社の同僚達で結成したチーム「ToTo」は、パーソナルロボット「ToTo壱号」と小型の家庭用センサー「co-toto」を各部屋に置くことで、部屋の様子をモニターしてクラウドにアップロードすることで、ペットや子供、介護など、幅広い見守りサービスとして活用することができる。親機と子機に分かれているのがミソで、IoT的だ。

理系女子大生と
エンジニアの混成チーム

「Dynamon」の紹介ビデオより。走る自転車の前方の路面に、直接道しるべを投影するというユニークなアイデアを披露

 そして最後に、自転車にネットにつながるIoT機器を取り付けることで、スマホなどと連携して盗難防止に役立てたり、運転中に行き先までの距離や消費カロリーをレーザープロジェクターで地面に投影できるシステムを開発したチーム「Dynamon(ダイナモン)」だ。電源に自転車のハブダイナモを使うところがチーム名の由来。今回、私たちはこのチームの開発の様子を追うことにした。

 チームのフロントリーダーを務める紅一点の藤牧美咲子さんは、工学系の大学に通う現役女子大生だ。彼女は、大学内の移動手段として自転車を利用していて、構内を行ったり来たりしているうちに、自転車をどこに置いたか分からなくなってしまうことがよくあるらしい。

 そこで、何かよい方法がないかと考えたのが、今回のアイデアの種となった。別のハッカソンで知り合った若手エンジニア達がこのアイデアに共感し、チームが結成された。

 最終プレゼンが約1週間後に迫った5月23日、秋葉原にある「DMM.make AKIBA」で制作作業中だった「Dynamon」のメンバーに、話を聞いた。

「まず予備ハンダします…」作業になると、それまでニコニコしていた藤牧さんの表情が一変、エンジニアの顔に

 ムードメーカーで現場の雰囲気を盛り上げてくれる衣斐秀聽さんは、普段は某大手電機メーカーでインターフェース(UI/UX)の設計をしている。ものづくりが好きで、これまでもいくつかのハッカソンに出場してきたベテラン。チームではフロント(機器側)のプログラミングを担当している。

 電気回路を担当している松田和之さんも会社勤めのエンジニア。そして、クラウド側のプログラムを担当する宇都宮綱紀さんは、仕事もパブリッククラウドの技術者で、ハッカソンの常連だ。藤牧さんの発想を、現役のプロフェッショナル達がバックアップしながら作っていくチーム体制である。

 ものづくり素人の私(高橋)からみると、会社でも同じような仕事をしているのだから、会社内でやっても同じなのでは? むしろ、社内で上手くプレゼンできれば、一気に昇進も狙えるのでは!? なんてことがよぎったので、そのあたりはどうなのか聞いてみると、「会社の仕事とは別に、ものづくりを純粋に楽しみたい」という答えが返ってきた。部署間の調整や上下関係などはなしにして、「面白い」と思えるアイデアに出会い、それを形にすることに喜びや楽しみを感じるのだろう。「何かするのにパワーポイントを作らなくていいのが一番うれしい」というメンバーの言葉が印象的だった。

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