あなたはよい第一印象を与えることができていますか?

「第一印象が外れることはあまりないですね」

 これは、とある人事の方がおっしゃっていた言葉です。確かに私たちは第一印象で他者を判断することが多いかもしれません。ですが、面接の場でも本当にそうなのでしょうか。

 今回は、意外と就職志望者が知らない、面接において面接官が見ているポイントについてご紹介します。

挨拶・自己紹介をする前に
あなたの第一印象は決まる!

 さて、冒頭でも触れた第一印象ですが、面接官も人間です。採用が能力テストや保有資格で決まるのであれば面接は必要ありません。直接会って確かめる必要があるからこそ、面接が存在しています。

 当然、第一印象が良ければ、そう考えた根拠を探し出します。逆に第一印象が悪ければ、同様にそう考えた根拠を考えることになります。印象だけで採用の是非が決まるわけではありませんが、印象だけで不採用になるケースは多々あり得ます。

 では、どの時点で人の第一印象が決まるのでしょうか。

 学生に聞くと、面接冒頭での自己紹介や挨拶と答える方が多いですが、実はもっと前の段階で決まっていると言っていいでしょう。それは、例えば面接官が控えている応接室などに入室した瞬間です。ノックをして扉を開けて顔が見えた瞬間、その方の第一印象が決まります。

 第一印象が決まる時間については諸説あります。0.5秒と言われることもあれば、15秒以内とも言われています。しかし、いずれにしろ入室から席に座るまでの時間には大方の第一印象は決まっていると言えます。面接官と対峙した時に慌てて笑顔を作っても第一印象としては遅いということです。

 さらにもっと前に第一印象が決まるケースもあります。それは「受付」です。昨今は受付に人を置かずに、電話機を1台置いているだけの会社も多いですが、新卒の面接など1日に大量の面接を行う企業では別会場を手配したり、社内に臨時で受付スタッフを配置したりしているケースは少なくありません。