今回は、シニア世代によるゆとり世代へのコミュニケーションの仕方という例で、質問による誘導話法をご紹介した。しかし、質問による誘導話法が効果的なのは、ゆとり世代ばかりではない。数は少ないかもしれないが、固定観念に凝り固まってしまったベテラン社員や、強い懸念を持ち不満を昂じている顧客にも通用する。

 はたまた、営業活動にも応用できる。優績者(生命保険業界で、契約獲得数が多い優秀な営業マン)と言われる人たちは、質問による誘導話法などいう用語は使用していないが、少なからず、同様の話法展開をしているものなのだ。

 ゆとり世代へのコミュニケーションも、営業話法も、つきつめていくと、相手を巻き込むスキルであり、ビジネスパーソンが身に付けるべきスキルの根幹に行き着くのだ。そうした根幹のスキルを訓練することで、ビジネススキルは飛躍的に向上することを、実感してもらえるに違いない。


※社名や個人名は全て仮名です。本稿は、個人の見解であり、特定の企業や団体、政党の見解ではありません。