「ハワイに住みたい」
夢を叶えるためにクラウドソーシングを活用

 もう一つ、藤さんの背中を押したのは、サラリーマンのオフィス勤務のままでは叶えることが難しい「夢」だった。それは――「ハワイ移住」。

 藤さんは、いつかはクラウドソーシングの働き方に完全移行することを目指して、まずは会社員とフリーランスとしての副業という、二足のわらじ生活から始めた。初月の収入は5000円だった。簡単なブログ記事の執筆などの仕事から始め、夜8時ごろに帰宅しては、寝る前の1時間、作業をした。

 その頃、工夫していたことは、ランサーズ上での好評を得ること。ランサーズではこれまでやった仕事の数や、クライアントの評価が5点満点で表示されるが、いくつか仕事をして、よい評価をしてもらえるよう、依頼をこなしていった。

 ある程度実績を積むと、次は本来自分がやりたかったサイト制作の仕事を始めた。帰宅後の作業時間も1~2時間に増え、収入も月5万円ほどになった。その後、ややページ数の多いサイトの制作も請け負うようになり、月10万円を超えるようになっていった。

 ちょうどこの頃から本業との二足のわらじを続けるのが大変になり「1日2~3時間の作業で月収10万円なら、8時間働けば30万くらいにはなるのでは」と考え、退職しフリーランスになることを決意。と同時に、念願のハワイ移住を実行することにした。

 ハワイ移住の際には、ビザが一番の問題点だった。起業して、ビジネス関係のビザを取得する選択肢もあったが、そこまでの時間やリスクを取りたくなかったため、学生ビザで行くことにした。海外の学生向けの英語クラスや寮がある学校を選び、格安で家族向けの住居、英語の勉強もできる環境を得た。この頃にできた海外の友人から仕事の依頼が来ることもあったという。