朝、ヨーグルトを食べると太る

 じつは炭水化物を食べるには、時間帯が重要なのだ。

 その理由の一つとして、朝から晩まで悪玉菌にえさを与えつづけるのを避けたいということがある。前述したように、空腹の腸内細菌は脂肪を燃やす絶食誘導脂肪因子(FIAF)を生成する。糖やでんぷんが与えられたらFIAFの生成がストップして、体が脂肪を蓄えだす。

 腸内細菌に一日中でんぷんや糖を与えるなんて言語道断だ。なぜなら、脂肪を燃やすどころか体に蓄えさせるのだから。これは菌の豊富なヨーグルトが朝食には良くない理由でもある。

 バイオハッカーとしての僕は、この実験をしなければならなかった。1週間、完全無欠コーヒーに腸内細菌の大好物のプレバイオティクス食物繊維の強力な供給源、キクイモのエキスを加えた。と同時に、市販の耐胃酸性プロバイオティクスのカプセルも飲んだ。

 その結果は? 1週間で5キロ太ってズボンが入らなくなった。壊滅的だった。もう「デブ用ズボン」は持っていないし、買う気なんてさらさらない! 通常の完全無欠な食事法を使って5キロ減らすのに、また1週間かかったのだった。