僕はマーケティング・コンサルタントとして、またメディア・プロデューサーとして、さまざまな業界でそれこそ業界の歴史に名を残すような一流のビジネスマンやクリエイターと出会い、仕事をさせていただいたが、彼らには仕事に対する共通の「マインドセット」があるのと同じく、恋愛や結婚に対してもある共通の「求めるもの」がある。それは、「インスパイア」である。

 自分の仕事にインスピレーションを与えてくれる、自分をインスパイアしてくれる、そのようなミューズのような女性を一流のハイグレード男は求める。だから、ハイグレード男を狙いたい女性は、料理の腕を磨いたり、男を立てる優しい女性を演じたりすることに腐心するよりも、いかに男性をインスパイアする女性になれるかを考えたほうがいい。

なぜ、ジョージ・クルーニーは
結婚を決意したのか?

 そのことを証明するかのような典型的な事例がある。ジョージ・クルーニーの結婚だ。彼は医療ドラマ『ER緊急救命室』の医師役でブレイクする前に、女優のタリア・バルサムと結婚するも、4年で離婚。これに懲りたらしく、「二度と結婚することはない」と公言していた。

 「ハリウッドで最もセクシーな男性」とも称されるだけに女優、モデル、テレビパーソナリティー、VJ、学生兼ウエイトレス、バニーガール、女性プロレスラーなど、多彩な女性たちとの恋愛遍歴を重ねながらも独身を貫いていた。が、しかし、53歳で再婚した。

 お相手の女性はアマル・アラムディン。オックスフォード大学卒のイギリス人弁護士という、高学歴・高キャリアの典型的なハイスペック女子。しかも、イギリスで最もセクシーな女性弁護士の1位に選ばれたこともあるという美貌の持ち主。まさに才色兼備のスーパーウーマンだ。

 しかし、クルーニーほどのモテ男。しかも、あれほどしつこく「結婚はしない」と公言してきたスターが、単に才色兼備というだけで結婚を決意などしない。そこには高キャリアでも美貌でも、ましてや料理の上手さや気配りでもない、結婚を決意させた「なにか」があるはずだ。

 女優やモデルと浮き名を流す一方で、女性プロレスラーやウエイトレスとして働く無名の女子学生とも恋をする。つまり、ジョージ・クルーニーの恋愛には、有名であるとか、高いキャリアを持つとか、そのような社会的ステイタスはまったく関係がない。もちろん、プロ彼女的なものを求めているようにも見えない。彼が求めるものは、世間一般が「大スターなら女性にこういうものを求めるだろう」と思う要素とはまったく違うものなのだ。それは何か?