インターネット全盛時代を迎えた今、中国でもエアチケットなどを旅行サイト経由で入手する人が急増している。ネット利用意識がそんなに弱い人間ではないと自負する私も、言うまでもなくそのうちの一人である。日本の旅行サイトだけではなく、中国の旅行サイトも結構使っている。
たとえば、今や16年の歴史を持ち、中国では最大を誇る旅行サイト・携程網(Ctrip)は、ほぼそのスタート時点から利用している。これまで一度もトラブルなどに巻き込まれたことがなかったので、そのサービスを利用することに対して、ある種の安心感を持つようになった。
だから、出張先などの中国で部下が旅行サイトを通してホテルの客室の予約やエアチケットの購入などを済ませているのを知っていても、まったく問題にしたことはない。せいぜい、なぜCtripを使わないのかと質問するぐらいで、若い部下たちの選択を尊重してきた。しかし、トラブルは安心しきったときにやってくるものだ。
12月1日、私は日本や上海などから集まった関係者たちを連れて山東省日照市を訪問した。もちろん、私たちが行く前に、日照市政府および現地の企業らは万全な受け入れ態勢を整えていた。その数日前の28日、こちらのスタッフは、中国の旅行サイト「去○儿網(Qunar.com,どこへ行くネット)○は口へんに那」で、上海から青島の往復エアチケットを全員分、予約購入した。
ありえないバグ!
チケット代金を二重請求
しかし、その日の深夜、厳密に言えば29日の未明にQunar.comより、支払いの督促がスタッフのところに来た。このとき、スタッフがQunar.comのサイトでエアチケットを購入したサブサイトは中国最大のオンライン決済サービス、アリペイ(Alipay)に対応していないということが初めてわかった。