『ずるい暗記術』冬季講習を5日間にわけて、お送りします。今回は最終日。世の中は、センター試験直前。そう、ここまで来たら、新規の勉強はいりません。情報の整理に力を入れてください。試験で大事なのは、「答えを瞬時に思い出す」ことです。試験にもテクニックが必要です。これまで勉強に時間を費やしてきたのですから、最大限の成果が出るように努めてください!

勉強は強い感情と結びつけるのがよい

 人は誰でも「長所」を持っています。なかなか暗記できないときは、その長所を使ってみましょう。

 たとえば、歌を歌うのが得意だったら、数字や公式をメロディにして歌いながら覚えるようにします。そうすると、意外に覚えられるのです。

 長所が思いつかなければ、「好きなもの」でもかまいません。私は辛いものが好きなので、辛いラーメンを食べながら記憶と結びつけ、「ラーメン勉強法」と名付けていました。

 好きなもの、得意なものには、強い感情が働きます。食べ物の匂いなども記憶を呼び起こしやすいと言われています。これらが「トリガー」となり、覚えたことが思い出されるのです。

 特に細かい数字など、覚えにくいものほど、感情と結びつけると効果的です。ただし、すべての暗記にこの習慣を使っていると、ただのルーティンになってしまいます。苦手なものを覚えるときや、ここぞというときだけに絞りましょう。

受験対策その5:
好きなもの、得意なもので引き出される感情を利用して、記憶の定着率を上げる