1、戦略のひとつめは覚えようとする「意志」を持つということです。そんなの当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが、案外何も考えずに人と会っていることがじつは多いものです。必ずその人と会う前に「今日は必ず名前を覚えるぞ」という意志を持って会ってください。それだけでスイッチが入りテクニックを使わなかったとしてもかなり効果があるはずです。

2、次に「感情」を動かす具体的な方法です。

●相手の顔から受ける印象を言語化する。

 相手の顔の印象、これは雰囲気でも特徴でもかまいません。言語化すると言っても口には出さず心の中で唱えてください。例えば「上品そうな人だ」「怒ると怖そう」「芸能人の○○さんに似ている」「色が白い」「まゆ毛がりりしい」「鼻がとても大きい」これらのようなものでOKです。言語化することで何らかの感情が発生し顔の印象を焼き付けるのを助けるのです。

●名前からその人の背景を勝手にイメージ化する

 次に前に述べたベイカーベイカーパラドクスを利用します。例えば「安藤」さんだったら、「この人はあんドーナツが大好物な人なのだ」と勝手に決め付けて、その人が、たくさんのあんドーナツを食べている姿をイメージする。あるは、「小林」さんであれば漢字は違いますが、この人は少林寺拳法の達人だと想像してみるなどです。またその人が「松下」さんならば、実はこの人は松下幸之助さんのお孫さんなのだとかでもいいでしょう。

3、そして最後は復習することです。

 仕事の打ち合わせの時などはあいさつして名刺交換をした後、打ち合わせになることが多いと思いますが、その時に名刺に相手の印象をメモしたり、それを見ながら名前から勝手につくったその人の背景のイメージを、顔を見ながら思い出す作業をすると記憶がより強くなります。さらに自宅に帰ったあとも名刺のメモを見ながらイメージングをすればさらに有効でしょう。

 以上が人の顔と名前の覚え方の流れになります。