健全な競争心を養う
――子どもの脳力が
120％アップする心得12

ソニー創業者の井深大氏も絶賛した『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』。1983年刊は、アマゾンマーケットプレイスで、28,800円のプレミア価格がついた。
「0歳からの伝説の育児バイブル」としてリニューアルした『赤ちゃん教育』は、子育てジャンルのベストセラーになり、第6刷が決定。
「週刊文春」2月18日号（2月10日発売）の【文春図書館・ベストセラー解剖】でも大きく紹介！ 海外からも次々翻訳オファーが届いているという。
そして、いよいよ「ほかの本を読む前に、この一冊だけかならず読んでください」と、カヨ子ばあちゃんが熱く語る、注目の新刊『0歳からみるみる賢くなる55の心得』がリリース。
発売早々、Amazon.co.jpの単行本「総合ランキング1位」を記録。
昨年11月29日の「読売新聞」と、12月7日の「日経新聞」に掲載されて第3刷が決定したが、1月27日には「朝日新聞」にも大きく掲載。
本連載も、累計90万ＰＶ（ページビュー：サイトの閲覧数）を突破した。
累計34万部突破の「カヨ子ばあちゃん」シリーズ。その中でも、ベストセラーとなった『カヨ子ばあちゃん73の言葉』、『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』、『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』の3部作がギュッと1冊に凝縮された本というから、「スーパーＢＥＳＴ版」「ベスト・メッセージ集」と言っても過言ではない。
83歳「脳科学おばあちゃん」の熱いメッセージをお届けする。

子どもの向上心を
みがく方法

 かるた取り、トランプなどの楽しい遊びは、いつも年下の子どもが負け続けて終わります。

 しかし、この負けるくやしさを知ることは、じつは上の子には味わえない大変すばらしい刺激なのです。

 親がどれほどわが子のレベルに近づこうとしても、そこには作為があります。

 自然に多方面から、自分の幼さ、未熟さを知らされる下の子の環境は、向上心をみがく刺激に満ちているので、これをうまく利用することです。

 自分が小さいからできないとは、年下の子どもは思わないのが普通です。手が小さいから、背が低いからできないと思っても、本当はなぜ年長者のできることが自分にできないのか、わからないことのほうが多いのです。

 時には、お兄ちゃんよりうまく歌えるし、他の子より早くクイズが解けたりします。

 そのうちに、だんだん自分でできることが増えてくると、年長者や他人より劣っていたり、負けたりするくやしさがわかってきます。

幼児のやる気を引き出す言葉がけ

「おまえは、まだ小さいから仕方がないわよ」となぐさめないで、奮い立たせてください。そして、

「お姉ちゃんだって、おまえと同じころにはできなかったんだよ。おまえのほうがずっとよくできるよ。がんばって、何度もくり返してやってごらん」

「1日や2日で、すぐできるようにはならないのよ。練習しないとね。でもおまえはなかなかよくできるほうだよ」

 と、励ましてやってください。自分に挑戦しないとダメだ、ということを知らせるよい機会です。

 きょうだいがいない場合は、同じ年の友達と遊べるようになるまで、親が子の競い相手になることです。

 しかし、だからといって、幼いからとあまりにもレベルダウンして対応しないよう心がけてください。

「ワーッ」と声を出して息の長さを競い合うゲームなどもよいでしょう。ジャンケンや百人一首を使った坊主めくりなど、
「あまりグーばかり出しちゃダメよ」
「そろそろ坊主が出てきそうよ」
 とか、先を読むヒントを与えてやります。