親のありのままを
見せてやるほうがいい

 そして、親の2点と子どもの1点を等しくするようなハンデをつけることで、親も懸命に競争することです。

勝ったときは大げさに喜び、負けたらくやしさを表すことです。

2点と1点だったら損だ。3点と2点にしようよ
 と、遊びの前にハンデについて話し合うことも、見えすいた負け方をするよりもいいのです。

 私は、親のありのままを見せてやるほうがいいと思い、時には「まだまだおまえになんか負けるもんか」という態度を見せました。

 子どもは、やっと覚えたかるたを「これは私のよ」と抱え込んだり、他の子が取ることをこばんだりしますが、これをいつまでも許さずに、そのカードをめがけて取り、「みんなも覚えているのよ」と挑戦してやります。

 文だけでなく文字をしっかり覚え、言葉をはっきり聞き分け、多くの中から文字とその文字をとりまく条件(色、絵、空間)も知らないといけないことなどを、遊びの中から意識させます。

負けてくやしければくやしいほど、がんばろうとする積極さを養ってやってください。