日本調剤とはこんな会社

 まず、「日本調剤という会社を初めて知った」「名前は聞いたことがあるが、詳しくは知らない」という方のために、同社の沿革を確認しておきましょう。

 日本調剤は1980年、調剤薬局の経営を目的に、北海道・札幌市で設立された会社です。同年、札幌市内に1号店となる調剤薬局を開局しています。1995年に東京へ本社を移転するのと前後して、全国各地で続々と支店を開設。その後、2004年に東証二部へ、2006年には東証一部へと上場を果たしました。

 グループ会社には医薬品の製造・販売を手がける「日本ジェネリック」、薬剤師など医療分野専門性の人材サービスを展開する「メディカルリソース」などがあり、当初の薬局経営から製造業、人材サービス業とバリューチェーンを拡大していった様子がうかがえます。

 日本調剤のIR情報から同社の事業について調べてみると、大きく「調剤薬局事業」「医薬品製造販売事業(日本ジェネリック)」「労働者派遣紹介事業(メディカルリソース)」の3つがあることがわかります。以下、それぞれの事業について順に見ていきましょう。

■調剤薬局事業
  調剤薬局事業は、その売上が同社の連結売上高798億円(2009年3月期)の約97%を占めるコア事業です。5社の子会社を持ち、主に総合病院の前に調剤薬局を構えるスタイルで店舗を全国展開。既存店が好調なことに加え、新規出店の効果もあり、対前年同期比で7.6%の増収を達成しています。

■医薬品製造販売事業
  医薬品製造販売事業はジェネリック医薬品の製造・販売に特化した事業。「ジェネリック医薬品」とは特許が切れた医薬品と同じ有効成分を持つ医薬品のことで、開発費用がほとんどかからないため安価に作れるというメリットがあります。

 日本調剤は市場拡大を見越して2005年に日本ジェネリックを設立し、翌年にはジェネリック医薬品の販売を開始。売上を順調に伸ばしており、2009年3月期の売上高は前年同期比136.0%の増収となっています。

■労働者派遣紹介事業
  労働者派遣紹介事業では、全国に8つの支店を構えて薬剤師に特化した人材派遣サービスを展開しています。日本調剤グループ内はもちろん、ほかの調剤薬局へも薬剤師の派遣や紹介を行っており、同事業も前年同期比33.6%の増収と堅調なようです。