探客や、情報伝達と詳細な説明、収益シミュレーションのような、過去には営業マンがやっていた機能の多くが、ネットやIT技術の活用に代替されつつあり、しかも、そちらのほうが営業マンよりも明らかに能力が高いというのだ。

 すでに営業マンをめぐる環境は大きく変化してしまっている。それにもかかわらず、営業マンがいかにあるべきか、どう育っていくべきかについての基本的な考え方は、いまだにネットやIT技術が発達していなかった過去のパラダイムに囚われており、その標榜者たちの思想の支配下にある。

 次世代の営業マン像は、人間にしかできないことに注力したものにならざるを得ないだろう。そうなると、私は、既存の主流である「伝説の営業マン」ではなく、傍流の「伝説の仕事」を残す営業マンの姿に近いものになると思うのだが、果たしてどうだろうか?それとも、これまでとはまったく違う新しい営業マン像の出現があるのだろうか?それとも存在自体がいらなくなるのだろうか?

 ただ一つ確実に言えることは、営業マンにとっては、これから、恐ろしいけれども大変面白い変化の時代がしばらく続くだろうということである。

(構成/大高志帆)

※なお、本記事は守秘義務の観点から事案の内容や設定の一部を改変させていただいているところがあります。