「営業が嫌いで苦手でも、結果をラクに出せる」――そんな手法があったら、どれだけ多くの営業マンが救われるでしょうか。営業をやりたくないという気持ちがあれば、超効率的な仕事ができることを、新刊『営業が死ぬほど嫌いでもラクに結果を出せる36のコツ』の中で説いています。何が嶋津氏を変えさせたのでしょうか。伝説の営業マンの仕事術を紹介します。
なぜ、営業嫌いの私が成績トップになれたのか?
私が社会人になったのはバブル真っ盛りの頃でした。
好景気ですから、就職活動をしている学生にとっては売り手市場の恵まれた環境です。それなのに私は、受けた会社すべてに不合格。
焦った私は、友人からの「営業志望と言えば内定がもらえるよ」とのアドバイスに従い、自分を偽って営業職で希望を出し、なんとか内定をゲットしました。
ところが就職したのは、自分の想像を絶するバリバリ体育会系の営業会社。
上司から「○○町1丁目1番地から全部訪問しろ」と指示され、アポなしで次々と飛び込み営業していく、そんなスタイルの会社でした。
「ごめんください。○○社の嶋津と申します。本日は御社でお使いの電話機の件でうかがいました。社長さんは……」
「いえ、間に合ってます!」
こんなふうに、話を聞いてもらうこともできず、即行で門前払いされることがほとんど。
それでも毎日毎日、朝から晩までひたすら飛び込んでいく日々で、精神的にも肉体的にも大変な仕事でした。