具体的なラインアップはメニュー(下写真)を参照していただくとして、日本酒マニアとしてはこの布陣が120分2000円で呑めるとあって、これはもう「行くっきゃない!」と即断したのである。

「国内最強飲み放題」を謳う店でこだわりの日本酒を満喫する 年間約600種の酒を扱うが、蔵元直取引は極力避け、メイン4軒、サブ6軒の酒販店から仕入れる。「国内最強飲み放題」で飲まれる酒の比率は、日本酒6:梅酒・果実酒2:焼酎1:ビール・その他1とか

 目指す場所は四谷三丁目(新宿区)にあった。

「国内最強飲み放題」を謳う店でこだわりの日本酒を満喫する カウンターでサワーをつくるイケメン店長・宮澤一央氏。出身地が長野県更埴市ということもあり、「信州の地酒につい力が入ってしまう」と苦笑する。酒遍歴は焼酎→梅酒→日本酒の順で日本酒が最も遅く、2005年に「亀甲花菱」(埼玉県騎西町)と「竹泉(ちくせん)」(兵庫県朝来市)と出合ったことから遅まきながら開眼。「美酒を発掘して客に感動を提供したい」という情熱が伝わってくる

 四谷1丁目~3丁目(荒木町を含む)一帯は、都内に生息する日本酒居酒屋通がいま最も注目するエリアの一つ。「萬屋おかげさん」「居酒屋やまちゃん」「酒徒庵」「日本酒BARオール・ザット・ジャズ」など人気店は、老舗組では成しえなかったハイレベル&高CP(コストパフォーマンス)の両立が通を魅了しているのだ。

 その激戦地帯に2008年10月1日に参戦したのが「旬酒場 日がさ雨がさ」。「ニッチな居酒屋ですから、値段でなく質の高い商品で勝負したい」というのは同店の代表取締役店長・宮澤一央氏(34歳)だ。

 早速、2000円の飲み放題を注文(基本的にコース料理とのセット価格のため、料理を単品で注文した場合は2500円となる)。酒は「(店長)おまかせ」を頼んだ。「おまかせ」にすることで(芳醇旨口系に走りがちな筆者の)酒質の偏りが是正されるだろうし、「メニュー以外のお酒が出てくることも多々ございます」のフレーズに惹かれたからである。

「国内最強飲み放題」を謳う店でこだわりの日本酒を満喫する最初に登場した、シュワシュワ「酉与右衛門」

酒が提供される順番も
「おまかせ」ならではの妙味

 最初の一杯としてワイングラスに60mlほど注がれたのが、メニューにない『「酉与右衛門(よえもん)」純米酒 活性にごり 生原酒』だった。

「この酒を最初の一杯に選んだのは、シュワシュワ系は一杯目に飲むと楽しいじゃん的発想からで、特段他意はありません」(宮澤店長)