「人生を変えたい」「夢を実現したい」と思う人は多い。しかし、一体どれだけの人がその実現に向け努力しているだろうか。現役の経営者で陽明学者の加地太祐氏は、「成功するためには、何より実践が大事」と説く。本連載では、加地氏の初の著書『成功する人の考え方』の内容をベースに、成功に必要なポイントをお伝えする。今回のテーマは、覚悟の持ち方について。
勝利の女神は存在する
キミは「勝利の女神」の存在を信じるだろうか?
「勝利の女神」は、どんな人間の夢でも実現させることができる。
それがプライベートな夢だろうが、パブリックな夢であろうが関係ない。
「勝利の女神」と契約さえできれば、必ず手に入れることができる。
多くの成功する人は必ずと言っていいほど「勝利の女神」と契約している。
有名な企業家であっても、スポーツ選手でも、芸術家でも分野は関係ない。
女神と契約し、女神の求める代償さえ払うことができれば、キミは女神から必ず望む成果を与えられることになるだろう。
女神はいつもキミの隣にいる。
もし、叶えたい目標、欲しい成果があるなら、目を閉じて頭の中でそれを思い浮かべるといい。
目を閉じた瞬間に、女神はキミの目の前に現れる。
そして契約の条件に耳を澄ますのだ。
「貴方の欲しい物はわかりました。それを手に入れるには貴方の1年間の時間と交換することになります」
そう言って女神は契約書を提示してくる。
「貴方は1年間で以下の時間を勝利と引き替えに使うことができますか?」
【勝利へのメニュー】
辛勝 3200時間
必勝 3600時間
圧勝 4200時間
激勝 4500時間
爆勝 5200時間
どんな人間も1年間の持ち時間は、同じ8760時間だ(365日×24時間)。
女神は言う。
「貴方がその時間を私に差し出すことができれば、必ず貴方を勝利へと導きましょう」
すべての人が平等に持つ資源
人間が平等に持ち合わせている資源とは「時間」である。
勝利や成功の有無は、自分の時間をどれほど差し出すかによって決まってくると言っても過言ではない。
僕の友人はある目標のために、自分の持てるすべての時間を目標達成のために費やした。
趣味を辞め、新聞を解約し、テレビを友人へ譲った。
さらに住む場所を変え、友人たちとも連絡を絶った。
そして株式上場という通過点を手に入れた。
彼は自分の望む未来のために勝利の女神と契約したのだ。
彼は僕にこう言った。
「他人の目標で勝利の女神と契約すればブラック企業になってしまう。僕は自分の目標のために勝利の女神と契約したんだよ」
労働や時間は僕らにとって唯一の財産だ。
この財産を出し惜しみしていて、本当に欲しいものを手に入れられるだろうか?
そんなことはできない。
キミが本当に手に入れたい未来とは、どのようなものだろう?
まずはそこがスタートだ。
欲しい物、なりたい姿がなければ「勝利の女神」と契約することはできない。
キミが1年の中で注ぎ込める時間。
キミがその気になれば、勝利の女神はいつでもキミの目の前にやってきてくれる。
1976年大阪生まれ。株式会社aim代表取締役。
阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヵ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにもかかわらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヵ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
2015年2月6日、交通事故に合い5日間意識不明に。6日目に目覚めたとき、「このまま死んだら僕はこの世界に何も残していないことになる」と愕然とする。
それがきっかけで、スタッフや愛する娘たちに残せるのは「言葉しかないのだ」と悟り「成功する人の考え方」の連載をスタート。純粋に言葉の力を試すために名前をふせたままスタートするも幸運にも支持を得て開始8ヵ月で3万いいね!を突破。月間リーチ数250万人の人気ウェブサイトに成長する。年間1000人以上の経営者と対話し、会社経営を行う傍ら、1人でも多くの成功者を世に出したいと、日夜、記事の執筆に精力を注いでいる。山田方谷を学ぶ実践塾「方谷塾」塾頭、陽明学者。
所属団体
・盛和塾<大阪> 世話人。稲盛和夫の経営者塾世話人
・EO Osaka<Entrepreneur Organization>理事。アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体
成功する人の考え方HP http://ekusia.com/
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※次回は、4月13日(水)に掲載します。
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