今振り返ってみると、本質をついた職業観を示唆していると思いますが、その当時の私には、さっぱりわかりませんでした。

 その仕事に従事している「自分」を尊ぶことが何よりも大切だというメッセージは、どんな仕事をしている人にも通じることでしょう。

 まずその仕事をしている自分は尊い存在なのだと自分が認識することで、その後の仕事ぶりや成果が大きく変わってくるのだと、その当時の上司は私に言いたかったのです。

 外国人のスピーチのなかで、「I am proud of myself.(私は自分を誇りに思う)」という表現をよく耳にします。

 職場であれば、プロジェクトを成功に導いた時や賞をもらった時など、小さなことでも大きなことでも何かを成し遂げた時に、「自分」で「自分」をきちんと認めてあげるための表現です。

 当時の私の上司が、授賞式の際に登壇し、スピーチの最後にそう言っていたのを今でもよく覚えています。

 なぜなら、上司の表情がこれまでになく輝きに満ちあふれたものだったからです。その表情には、困難のなか乗り越えようと頑張ってきた「勇敢な姿勢」と「自信」がありありと映っていました。

 自分に小さな拍手をおくってあげるフレーズ、それが、「I am proud of myself.(私は自分を誇りに思う)」です。

 自分なりに頑張ってうまくいったのであれば、まずは「自分」が「自分」を褒めてあげることが大切です。

 もしも、「こんなに頑張ったのに誰も褒めてくれない」「こんなに努力したのに認めてくれないという」という思いがあるのであれば、周りからの称賛を待つことなく自分で自分を褒めてあげましょう。そのほうがストレスもたまらなくていいですよね。

 まずは、自分で自分を心のなかで褒め称えてあげるのです。