個人と企業が契約を結ぶ「アライアンス」的働き方

熊谷真士 1989年神奈川県生まれ。京都大学経済学部卒業後、2011年三井物産入社。2015年に退社し、現在は2つの会社で働きながらWebライターの仕事もしている。個人ブログ「もはや日記とかそういう次元ではない」で今話題の20代人気ブロガーでもある。

岩瀬 では辞めてから仕事を探したのですか?

熊谷 いや、辞める前に、同じ大学の先輩が立ち上げたヘッジファンドにセールスとして加わるということを決めていました。三井物産の方から預かったりしています。
 あと最近では、三井物産時の部署の先輩に、三井物産の出資先であるレアジョブに外部顧問のような立場で来てくれと声をかけていただきまして…。

岩瀬 それってまさに書籍『ALLIANCE』(リード・ホフマン著、ダイヤモンド社刊)でいうところの、人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用関係ですね!

熊谷 はい、まさにそんな感じです。どうやったら貢献できるかなあと、日々思案に暮れています。

岩瀬 大企業を飛び出して、初めて見えてきたものとか、気づきなどはありますか?

熊谷 いろいろあるんですが、僕が感じるようなレベルの基本的な話って、『入社1年目の教科書』に網羅されている気がしますね(笑)。
 これ、正に教科書って感じですよね。公式とか定義みたいなのがただシンプルに書いてある、文字通り教科書という印象です。