前回に続き、「スタバでダベる女子大生に対し畏敬の念を禁じ得ない」というというブログ記事が話題となった熊谷真士氏との対談。
先の記事は「はてブ(はてなブックマーク)」を中心に話題となり(2016年4月18日現在で1799 usersにブクマされている)、はてブ2016年1月の月間エントリー・第3位を記録、突如出現した、超人気ブロガーである。ブログの文体同様に破天荒だった入社1年目。そして、入社2年目で直属の上司から「読め」と渡された『入社1年目の教科書』。そこに書かれている意味が理解できたのは、仕事のやる気スイッチが入ってからだったという。
(撮影/佐久間ナオヒト、まとめ/編集部)
岩瀬大輔(以下、岩瀬) 入社2年目になる頃に、上司から「期待していたのに、能力がなかった。もう君はダメかもしれない」と言われ、覚醒した。具体的にはどう変化したのですか。
熊谷真士(以下、熊谷) シンプルに、仕事に没頭しました(笑)。遅まきながら仕事に打ち込み始めたんです。社会人としての基本的な所作にも気をつけて、目の前の仕事をひたすらこなして、2年目の途中からは相当仕事を任されるようにもなりました。そのあたりから『入社1年目の教科書』の本に書いてあることの意味も何となく理解できるようになりました。
岩瀬 やればできるんじゃないですか。『入社1年目の教科書』の、例えばどんな点に学びがありましたか?
熊谷 「頼まれたことは、必ずやりきる」と「50点で構わないから早く出せ」は心掛けるようにしてましたねえ…。
あと、仕事に没頭していると、結果として、「つまらない仕事はない」という感覚になっていきましたね。もう楽しいとかつまらないとかそういう感覚すら何もなかったです、仕事しかしていなかったので。懐かしいです。