それまでは仕事で十勝地方に住んでいたという彼女が都内に来て驚いたのが、食事や食材の値段と味。北海道価格の倍の価格で魚も肉も野菜もおいしくなければ、そりゃあショックなはず。例えば、北海道で食べたいものの1つに挙げられるカニだが、都内なら100グラム1000円近くする毛ガニが、道内では1杯500円で食べられることも。だから都内などのデパートで行われている北海道物産展の海鮮丼を見て、「あんな高いの!?」と衝撃を受けたそうだ。

 そんな食に貪欲な道民の趣味の1つが、「道の駅めぐり」。札幌以外では車移動が当たり前のため、ちょっと車を数百キロ走らせておいしいものを食べたり、食材を購入するために道の駅に向かう。現在、117ヵ所の道の駅が道内にあり、スタンプラリーをしてまわるのが楽しみだそう。これからの季節、おいしいのが「山わさび」。道外ではあまり魅力が知られていないが、摺り下ろしたものをごはんにかけて食べるだけで、たまらないらしい。

なぜ北海道民に「おすすめの店」を聞いてはいけないのか「どこのラーメンがおすすめ?」なんて安易に聞いて、道民を困らせていませんか?

 北海道は「地元産の食材が豊富ランキング」「食事がおいしいランキング」でそれぞれ1位に選ばれるだけに、訪れる人は「どの店がおすすめ?どこがおいしいの?」という質問をしたくなる。しかし、これこそが道民を最も困らせる質問だという。

「私たちは海鮮や野菜は知り合いから大量に購入して、家で食べるのが当たり前なんです。最近人気の豚丼も家で食べます。だから美味しいお店は正直わかりません。それから札幌はラーメン屋さんもたくさんあって人気ですが、このおすすめを聞かれるのも困る。それぞれ好みが違うんです。だから、一番いいのはタクシーが止まっている店か並んでいる店に行くこと。これが万人受けするお店で、間違いありません」(札幌出身の女性)

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北海道ならではの生活事情

 道民のもう1つ大きな楽しみが、四季折々の自然に触れること。特に道東は四季がはっきりしており、阿寒から十勝、知床、夕張などの地域は長い期間で紅葉も楽しめる。

 季節の楽しみといえばお花見だが、これも本州以南とは全く異なる状況があることがわかった。なんと、梅まつりが桜と同じころの5月に行われるのだ。梅と言えば2月頃に花を咲かせるイメージだが、こういった違いからも北海道らしさを感じられる。

 いい景色があるという意味では写真が好きな人には特に北海道は魅力的だ。しかも景色がいいだけではなく、野生動物とも簡単に出合うことができる。鹿、熊、鶴、白鳥が普通にいるというのだから壮大さを感じるが、のんきにしていられない現実もある。