4月から部下を持って、2ヵ月。「一人だったら、もっと成果を上げられたのに……」――自らのプレイヤーとしての仕事に加え、部下の育成とマネジメントに忙しい日々を送る新任マネジャーにおすすめのバイブル、『新1分間マネジャー』を紹介する。紹介者は『1冊20分、読まずに「わかる!」すごい読書術』著者の渡邊康弘氏。年間500冊以上のビジネス洋書を読破するという渡邊氏は、『新1分間マネジャー』をどう読んだのだろうか?(初出:2016年5月31日)

仕事とキャリアをマネジメントするための基本テキスト

 どうしたら、効率よく部下の生産性を高め、組織としての成果を上げられるのか?

新任マネジャー必読!『新1分間マネジャー』を読む【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

 そうした悩みを持つマネジャーにお薦めなのが、シリーズ累計が世界で2100万部を突破した「1分間マネジャー」シリーズです。

 このシリーズ著者のケン・ブランチャード博士は行動科学の権威でかつ、名コンサルタント。アカデミックな世界でも、ビジネスの世界でも世界的に成功した、数少ない著作者です。

 私自身、大学生の頃にこの「1分間シリーズ」に出会い、多大な影響を受けました。当時、私は大学の経済学部に在籍しながら一部上場のIT企業のスタッフとして働いており、悩んでいました。

 自分の今後のキャリアをどう築いていったらいいのだろうか?

 そんな時に、グループの子会社社長から薦められたのが、ケン・ブランチャード博士の「1分間シリーズ」だったのです。本シリーズはまさに自分の成長ステージに合わせて読み進めていくことができ、しかもどれも150ページ程度のコンパクトな本ばかり。手軽に読めて、名作ぞろいなのです。

 このシリーズを読み通すことで、私はマネジメントの基本を学ぶことができたと思います。そして、大学在学中からいくつもの事業を立ち上げ、現在では複数の会社を経営することができています。