子育てと部下のマネジメントの共通項。
まず、あなたの姿勢を見せること
では、どうすればいいのでしょうか? ここで早速、本書に書かれたことを応用してみましょう。
例えば、「子どもには、好きなことをさせたい。そしてそのための教養を身につけさせたいし、読書を習慣にさせたい」とあなたが考えたとします。
『新1分間マネジャー』に沿えば、あなたは最初に「1分間目標」を考えることが大切です。
明確な目標をどう設定するのか? 考え、そして、正しい行動を示さなければならないのです。
つまり、子どもに読書の習慣を身につけさせるために、まずやることは、あなたが読書をしている姿を見せることです。
子どものいる前で、読書する姿を見せることで、子どもはその姿勢に興味を持ちます。そして、子どもが読書に興味を持ったら、一緒に本を読み、さらにひとりで読める力を養います。
ひとりで本を読むことができるようになったら、何冊読むなどの明確な目標を作ります。
例えば、「絵本を月10冊読もうね。パパ(もしくはママ)も、月10冊本を読むからね」
1冊でも読んだら、すぐに子どもの「行動」をほめます(「1分間称賛」)。子どもが本を読んでいることが、どれほど自分にとって嬉しいかを伝えます。そして、少し間を置いて、子どもにもその満足感を味わってもらいます。
これは成功パターンです。
もし、まったく読めない。1冊の本を読み通せないというのであれば、もう一度、目標づくりから入ります。そして、本を読む時間を共にしながら、どれほど子どもが本を読めるようになることを気にかけているか? 話してみることが大切です。
何より、まだ子どもが望んでいないのであれば、いつまでもひきずらずに、読書をしている姿を見せ続けましょう。一緒に読みながら、本を読む習慣をつけることが大切です。