ストーリーだからわかりやすい。
「1分間マネジャー」の物語とは?

『新1分間マネジャー』の物語は、賢明な若者が変化する現代の世界でリーダーシップとマネジメント力を発揮できる、特別なマネジャーを探しているところから始まります。

 世界中を旅し、「剛腕型」と「協調型」のマネジャーといった型を見つけた賢明な若者。しかし、今起きている変化に対応できるモデルとはならないことに気づきます。そんなときに、ある卓越したマネジャーの噂を聞き、そのマネジャーに会うアポイントメントを取ります。

 そのマネジャーこそ、「1分間マネジャー」と呼ばれる人物であり、賢明な若者はそのマネジャーから、マネジメントの3つの秘訣を学びます。

 その秘訣とは、「1分間目標」「1分間称賛」「1分間修正」の3つ。そして、その3つを学んだことで、賢明な若者は、「1分間マネジャー」とそのマネジャーが呼ばれる理由に気づくのです。

 その理由は、変化に合わせてたえず3つの秘訣を適応させていること、そしてどの秘訣の実践にも1分しか時間をかけないこと。「1分間目標」はマネジャーとチームメンバーが協力して設定し、部下の責任範囲を明確にし、すぐれたパフォーマンスを示す。次に、部下が正しいやり方をしているのを見つけて、「1分間称賛」を行う。もし、部下がミスをしているのであれば、「1分間修正」を行う。

 こうして、賢明な若者は3つの秘訣を学び、誰でも学べるよう「ゲームプラン」をつくり、自社の経営に適用して実践しました。

 そして、何年かが過ぎ、今やその賢明な若者は「新1分間マネジャー」となっていました。過去を思い出しながら想いにふけっていると、電話が鳴ります。若い女性からの電話です。その若い女性は、リーダーシップとマネジメントを学びたいというのです。

 新1分間マネジャーは、快く受け入れ、その若い女性に1つ条件を出します。

「お教えしたことが役に立ったら、ほかのみなさんにも伝えてください」
(『新1分間リーダーシップ』へと続く)