稽古中のケガをきっかけに、たまたま書店で見かけた『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』と出会い、その魅力にハマったというバレエダンサーの宮尾俊太郎さん。スタートして2日で、1.6キロの体重減でその効果を実感、確証したといいます。後半では、体験者だから語れる実生活への取り入れ方、苦しいときの乗り越え方を教えていただきました。(取材・文/山本奈緒子、撮影/斉藤美春、ヘアメイク/佐藤健行、撮影協力/K-BALLET大宮スタジオ)
続かない、つらい、やめたい……
そんなときは“8割をめざす”
――『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』(ダイヤモンド社)には様々な食材情報やお勧めレシピが載っていますが、宮尾さんはどのような内容でスタートしたんですか?
宮尾 まず朝は、この本に出てくる【完全無欠コーヒー】を1杯飲みます。お昼はサーモンとアボガドで作った【スモークサーモンとアボカド“なんちゃって寿司”】のみ。で、夜は良質なお肉と、サラダをたくさん。【カリフラワーとベーコンのマッシュ】はわりとよく作ったメニューです。あとは、お米を少しですね。……すると、ここでまず襲ってくるのが、これまでのグルテンと糖質の常習性からくる、『食べたい、食べたい』という麻薬効果。最初の頃はこの欲求とかなり戦いましたね。でも2週間も経つとさっと落ち着ついてきます。とはいえそこまでがけっこうキツイんですが。あと、僕は、最初から忠実に再現したので、めまいと便秘もきましたね。
――それをどうやって乗り越えたんですか? 挫折しないためのコツを是非教えてください。
http://www.k-ballet.co.jp/company
Ballet Gents公式サイト
http://www.k-ballet.co.jp/gents/
宮尾俊太郎公式ブログ「俊太郎が行く〜精進の日々〜
http://ameblo.jp/shuntaro-miyao/
宮尾 やはり入口で100点を目指さないことじゃないでしょうか。だからこの食事法も、2、3週間かけてゆるやかに取り入れていくのがいいと思います。たとえば、最初はまず朝食を【完全無欠コーヒー】に変えることから始めて、1週間経ったら昼食も【完全無欠メニュー】に変えてみる。2週間ほど経ったら夕食にも挑戦して……というふうに、徐々に体を慣らしていくのがいいかもしれませんね。やはり習慣が急激に変化すると体もすぐには対応できなくて、その期間がどうにも苦しい。結局続かなくて挫折してしまう。僕の経験上、2週間経てばつらいのがだんだん平気になってきます。糖質もグルテンも、体が全然求めなくなりますから、そこまでが勝負ですね。
――でも、たまには「お腹いっぱい焼き肉を食べたい!」とか、ならなかったんですか?(笑)
宮尾 そういうときは、食べます! 友だちとご飯を食べに行ったりもしてますよ。僕の継続の秘訣は、“8割を目指す”というところにあるんです。そうしないと、人付き合いを完全にシャットアウトしてしまうことになる。それじゃ、いくら健康になっても全然楽しくないじゃないですか。だから僕は、誰かと食事に行くときは食べる、と決めていて、その時間は最大限に楽しむ。でも自分のペースでできるときは、徹底してコントロールする。そのあたりは遊び心を持ちながらやらないと、僕の踊りも面白くなくなってしまうと思うんですよ。
――完璧に本の中身を叩き込み、今は自分流なアレンジも加えているそうですね。
宮尾 続けているとまず、糖質とグルテンは摂らなくても平気なんだな、ということが分かってきます。さらに、もうちょっとお肉が必要だなとか、今は野菜を摂ったほうがいいなとか分かってくるので、今は自分の体の声に耳を傾けて調整している感じです。僕は運動量が多い生活を送っているので、途中から朝食は【完全無欠コーヒー】と一緒に、サラダも少し摂るようにしました。でもデスクワークの方なら、【完全無欠コーヒー】だけで全然大丈夫だと思いますよ。