ひた向きな母性愛が
「母娘相伝」です
この赤ちゃんのために何を優先すればいいかを考え、行動する。
より気持ちよく、より楽しいときをすごさせたいという思いが、母性愛、母心です。
その思いのために、自分の身体を動かすことに何の抵抗もなく、むしろ喜びとしてとらえ、いつのまにかクタクタになって夫のひんしゅくを買う妻の懸命さは、動物的な母心そのものです。このひた向きな母性愛は、母娘相伝です。
それがこのごろ、どこかへ消えていきかけています。
私自身も、すでに消えてしまったのではないかと、懸念を持つときがあります。
しかし、こんな時代でも、母心を呼び起こすことができるはずだと私は信じたい。
「母性愛はどのようにはぐくまれるか」という私の大きな悩みは、いまだに結論が出ていません。