妻の夫の呼び方の変化で妻の気持ちが分かるかも?

 過去3年間、私のところに「離婚」の相談をしに来た女性(妻、メールによる相談のみ。計1021人)が「夫のことを何と呼んでいたのか」をまとめてみました。もしかすると夫の呼び名と夫婦の離婚率には関係があるのでは?この仮説の真偽について解き明かすのが今回のテーマです。

1位 夫 320人(31.3%)
2位 旦那 216人(21.1%)
3位 主人 191人(18.7%)
4位 彼 173人(16.9%)
5位 亭主 76人(7.4%)
6位 あいつ 43人(4.2%)
7位 あの人 2人(0.1%)

 次に「人に話すときの夫の呼び方」(「夫婦関係調査2011」リクルートブライダル総研調べ)を見てみましょう。

1位 旦那・旦那さん
2位 主人
3位 お父さん・パパ・お父ちゃん
4位 名前
5位 夫

 1つ目のランキングは「妻に離婚の意思あり」、2つ目は「妻の離婚の意思は不明」です。両方のランキングに登場する「旦那」「主人」「夫」は、そもそも絶対数が多いから、離婚数も多いのも当然で、これは身も蓋もない話ですが、絶対数は少ないのに離婚につながりやすい「夫の呼び名」(2つ目に登場せず、1つ目に登場する)は何でしょうか?そう、「あいつ」です。

 もちろん、夫が妻のことを「あいつ」と呼ぶことも問題といえば問題ですが、今回は逆です。私のところには夫のことを「あいつ」と呼ぶ妻が一定数、相談しに来ているのですが、今回は各年代の相談者……30代、40代、50代、60代の相談実例を紹介し、それぞれに共通する特徴を探っていきましょう。

夫に浮気の兆候
離婚を決意もタイミングを模索中

 まず1人目は30代の丸山美穂さん(36歳、仮名)。「とりあえず、あいつは泳がせておこうと思っています!」と離婚計画を暴露します。

 美穂さんの言う「あいつ」とは夫(38歳)のことで、夫婦の間には4歳の娘さんがいます。