まず1つ目の特徴ですが、被害妄想の塊で思い込みが激しく、1人で問題を抱え込む点です。例えば、1人目の美穂さんは自分の頭で考えず、母親のアドバイスが正しいと思い込み、2人目の恵子さんは3年目の夫婦喧嘩を根に持って「離婚しかない」と思い込み、3人目の由香さんは保険金を夫が使い込むと思い込み、4人目の美智子さんは夫の介護から逃れるには離婚しかないと思い込んでいます。4人に共通しているのは「夫を信用していないこと」です。

 2つ目は、相手の了解を得ず、力ずくで事を進めようする点です。例えば、1人目の美穂さんは前もって夫に何も話さず、こづかいを減らしたり、3人目の由香さんは保険金の受取を辞退しようとしたり、4人目の美智子さんは前もって弟夫婦に相談もせず、離婚届を提出したりしていいます。夫婦間、親戚とまともにコミュニケーションをとる気がないようです。

 そして3つ目の特徴ですが、腹黒く表と裏があり、言動が矛盾している点です。例えば、1人目の美穂さんは離婚するつもりなのに役所に離婚の不受理届を出したり、2人目の恵子さんは子供が大学を卒業するまで離婚できないのに離婚のタイミングを計ったり、4人目の美智子さんが離婚に踏み切った理由は「介護疲れ」なのに「離婚届にハンコを押す夫が悪い」と責任転嫁したりして、自分の本音を夫に悟られないようにしています。

外で妻は夫のことを何と呼んでいるのか
途中で呼び方が変わったら注意が必要

 今回の4人の女性相談者は私に対して「あいつ」と口走ったのですが、これは私の前だけに限らないでしょう。例えば、妻の両親や近しい友達、そして会社の同僚と話すときも、同じように夫の呼び名は「あいつ」なのでしょう。なぜなら、夫の愚痴や悪口、不満をこぼすことができるくらいの距離感なら、今さら畏まって「主人」「旦那」「亭主」などと猫をかぶる必要もないからです。

「外で妻が夫のことを何と呼んでいるのか」

 そのことがどうしても気になるのなら、例えば、妻がこそこそと隠れてトイレで電話をしていたら壁に耳を当ててみたり、妻が帰省先で母親とひそひそ話をしていたら聞き耳を立ててみたり、最悪の場合、妻のカバンにICレコーダーを仕込んで録音しまうのも一つの手かもしれません。

 もし、妻があなたのことを「あいつ」と呼んでいたら……結婚当初から現在まで、妻は夫のことを外で「旦那」「彼」「亭主」などと呼んでいたのに、途中で「あいつ」に切り替わったのなら、呼び名の変更は夫婦の危険信号です。

 妻が離婚を視野に入れるほどに、夫に対して恨みや憎しみ、そして復讐の念を抱いている可能性が高いので、このまま放置しておけば、近い将来、夫婦の修羅場というXデーを迎えるはず。黄色の信号がそのまま赤色に変わるのか、それとも赤色を通り越して青色に変わるか……どちらか選ぶことができるのは夫の側です。