〈追記〉来年秋に控える韓国大統領選は?
2017年秋には韓国で大統領選挙が行われる。そのときに文在寅氏のような人物が大統領に就任すれば日韓関係も米韓関係も最悪になる。一方、韓国の近未来を占う総選挙が2016年4月13日に行われた。結果は朴槿恵大統領の与党セヌリ党が大敗した。左翼勢力の「共に民主党」は勝利はしたが大勝はできず、16年2月に野党が分裂して誕生した新しい党「国民の党」が躍進した。
「朝鮮日報」のコラムニスト、柳根一氏はこの選挙を「自由な市民の反乱」と呼んだ。親与党の有権者が与党離れを起こし、親野党の有権者が野党離れを起こし、結果として第3の党としての「国民の党」に投票したというのだ。300議席中60%の180議席を獲得しなくては法案は通せない。朴大統領はわずかに122議席しか取れず、123議席を獲得した「共に民主党」に第一党の座を明け渡した。任期の残り期間、朴政権の政治は停滞することになる。同時に文在寅氏の大統領への道にも疑問符がついた。
2017年の大統領選挙に意欲を示しているのが、国連事務総長を務める潘基文氏だ。氏は最悪の国連事務総長の一人と言われるほど、公正さを欠く人物だ。日本にとっても非常にやりにくい人物であり、隣国の政治事情は私たちにとって厳しさを増すだろう。