『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、「思っていた仕事と違う」はなぜ起きるのかについて著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

「思っていた仕事と違う」はなぜ起きるのかPhoto: Adobe Stock

「仕事」を知らないまま想像している

もうすぐ4月ですね。入社後に「思っていた仕事と違う」と感じる人は少なくありません。どうしてこのようなギャップが生まれてしまうのでしょうか?

学生が知っているのは、目にみえる仕事の成果です。営業であれば大口契約を取る場面、企画職であれば新しい商品を生み出す瞬間など、企業説明会などでは華やかな部分が印象に残ります。

一方で、成果に至るまでの地道な作業や調整、修正の連続は見えにくいものです。経験がない以上、私たちは限られた情報から仕事を想像します。その想像と現実に差が生まれるのは、ある意味で当然なのです。

仕事の本質は「問題処理」である

多くの仕事の実態は、理想の実現よりも「問題処理」に近いものです。

営業であれば顧客の要望と社内事情の調整、企画職であればスケジュールや予算との折り合い、管理部門であればミスやトラブルへの対応が中心になります。

入社前は、「やりたいこと」が仕事の中心だと考えがちです。そのため、実際に業務を始めたときに、「こんなに地味なのか」と感じることになります。

このギャップは、理想が高いからこそ起きるものでもあります。

会社は“役割”を求めている

もうひとつの理由は、組織の論理です。

会社は個人の理想よりも、組織全体の役割分担を優先します。新入社員にはまず基礎的な業務や補助的な仕事が任されることが多いのは、そのためです。

信頼を得るまでは裁量は限定的ですし、責任の大きな仕事を任されるには時間がかかります。

本人としては「やりたい仕事ができていない」と感じても、組織側から見れば成長過程の一段階にすぎません。理想と現実の間には、どうしてもタイムラグが生じます。

「違う」は失敗ではない

「思っていたのと違う」と感じても、会社選びに失敗したわけではありません。入社前は抽象的だったイメージが、実体験を通じて更新されただけとも言えます。

重要なのは、「どの部分が違うのか」を言語化することです。業務内容なのか、裁量の大きさなのか、評価のされ方なのか。違和感の正体を明確にすれば、今の環境で工夫できることも見えてきますし、将来の選択肢も整理しやすくなります。

キャリアは一度の選択で完成するものではありません。修正と調整の連続です。「違う」と感じたときこそ、その違いを通して自分が何を求めているのかを考えてみてくださいね。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです