うまくいっている人を見るとつい嫉妬してしまう。他人と比較して落ち込む。そんな人におすすめなのが、書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)だ。本書は「世間から見た成功」ではなく「自分にとっての成功」を軸に、人生を心から満足のいくものにするための1冊。本書の発売を記念して、エッセイストの斉藤ナミ氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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知り合いの活躍……正直、嫉妬しかない
私は、他人の活躍が気になって仕方がない。
「へえ……あの人、フォロワーが3万人もいるんだ」
「下北沢で出版記念イベント? 順風満帆でいいですね」
自分よりも若いライターが都会の華やかなイベントに参加し、数万のフォロワーに囲まれている様子をSNSで見ては「ぐぬぬ……」と嫉妬。
一方、私は家から一歩も出ない1日を送り、フォロワーが1人も増えていない自分に絶望している。
「こんな自虐ネタ、お好きでしょ?」
「謙虚に努力している姿を評価して!」
いつも他人からどう見られているかを気にし、評価されることを求めて行動してばかりだ。
外国人のフォロワーを100人買った日
「フォロワーさえ多ければもっと注目されるはずだ」とアホなことを考えて「外国人フォロワー100人」を買ったことさえある。
外国語の名前にアニメキャラのアイコンのフォロワーがずらっと並び、こんなんじゃ買ったことが周りにバレてアカウントが凍結されるのではないかという恐怖に生きた心地がしなかったが、3日もすると全員跡形もなく消えてしまった。
ああ、もっとフォロワーが欲しい! 他人に評価されたい! 成功していると思われたい!
世間が思い浮かべる「成功」を追いかけ、一喜一憂している。
「世間の価値観」に流されていないか?
しかし、『人生アップデート大全』の著者、池田貴将氏はこう述べている。
本書によると、人間は「周りがこういうものを成功だと思っている」という認識があると、無意識のうちにそれを「いいなあ」と思ってしまうらしいのだ。
これ、めちゃくちゃ私じゃん……!
私が欲しがっていたのは、「斉藤ナミは成功している」と思われるためのハリボテばかりだった。
他人に自分の評価を委ねているから、頑張っても頑張っても、どれだけ数字を積み上げても、虚しかったんだ。(怪しいフォロワーを数千円で買っても!)
嫉妬が消える方法:「自分が本当にできるようになりたいこと」に集中する
私は何のために書いているんだっけ。
そう自問したとき浮かんできたのは、世界中を笑わせたくてワクワクし、トイレに行くのも忘れて原稿に没頭する自分の姿だった。
私は面白い記事を書けるようになりたい。それだけだったはずだ。
「他人から見える成功」を追いかけるのをやめて、もう一度、「自分が本当にできるようになりたいこと」に集中しよう。
人生をアップデートするというのは、派手な成功を手にすることではなく、こうして一つずつ、自分の人生の手綱を握り直していくことなのかもしれない。
本書が提案する66の習慣は、その確かな道しるべになってくれるだろう。
(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)
エッセイスト
「婦人公論」「ランドリーボックス」「ねとらぼ」などのWebメディアでエッセイを執筆。noteが主催する「創作大賞2023」では幻冬舎賞を受賞。著書に『褒めてくれてもいいんですよ?』(hayaoki books)がある。










