芸能人や有名人の浮気や不倫の報道は絶えない。そもそも浮気や不倫はどのようなことがきっかけで発覚するのか。浮気や不倫を見抜く方法や浮気調査の実態などを探偵歴28年で浮気調査担当件数が約1万1000件、前職の探偵学校校長12年間で教え子が約4500人という大ベテランの大徳直美さんに聞いた。(聞き手/ライター 奥田由意)
発覚の大きなきっかけは
行動パターンの変化
――配偶者やパートナーの浮気や不倫が露見するのは、どういうところからなのでしょうか。
1969年生まれ、お悩み解決プロジェクト代表(2012年3月発足)。多様化する現代の悩みトラブルに対応すべく専門家チームを結成して、依頼人に解決策を提案している。セーフティコンサルタント、武蔵野学院大学AAF、(株)ビトク代表取締役。総合探偵社ガルエージェンシー(株)前社長、ガル探偵学校前校長。ガル探偵学校校長時代の12年間での教え子が約4500人、探偵歴28年での浮気調査担当件数が約1万1000件の他、調査担当件数約2万3000件。浮気調査や行方調査等の調査、不可解な未解決事件の捜査協力等の特殊調査や潜入調査などで、日々全国を飛び回りながら講演会やテレビ出演等など幅広い活動を行っている。
普段の行動と違うことをする、に尽きます。例えば、男性の場合、それまではほぼ帰宅時間が決まっていたのに、突然ある曜日に限って遅く帰って来るようになったなど、行動パターンの変化が大きなポイントですね。
主婦の場合は、朝からお化粧をすることはなかったのに、夫が起きてきたらバッチリお化粧をしているとか。また、普段はいつも不機嫌なはずの妻(笑)が、最近妙に上機嫌、というのも兆候としてよく見られることです。
――逆にいえば、浮気がバレない人というのは行動パターンが変わらないということなのでしょうか。
そうですね。「浮気上級者」「常習者」と言えるような人は、たとえ相手と会って離れがたかったとしても、22時に帰ると決めていたら、スパッと気持ちを切り替えて帰ることができる。余裕と自制心があって、自分をコントロールできる人ですね。浮気そのものより、バレないように自己管理ができていること自体を自分の能力の発露のように楽しんでいる人さえいます。
そうでない人は舞い上がってしまって自分を見失う。慣れないことをしているので、露見するのを恐れるあまり、異常に緊張して、間違えて奥さんに浮気相手の名前で呼びかけてしまうなど、どうにも取り繕えない失態をさらすこともあります。