株、追っかけ、メンヘラ彼女との関係…私が「引退」を決意した理由(上)写真はイメージです

年が変わって早々、小室哲哉の突然の引退会見があった。長く活躍してきたアーティストだけに、同年代のみならず感じ入るところがあるだろう。90年代からトップアーティストとして君臨し続けた安室奈美恵も、今年引退が決まっている。さみしさやこれまでの感謝など、さまざまなものが入り混じる「引退」。有名人だけではなく、人生には大小いろいろな「引退」がつきまとう。30~40代の男女に、「私の引退」について語ってもらった。(取材・文/藤井弘美、編集協力/プレスラボ)

順調だった資産運用
最初は楽しかった

 それまで時間や労力、お金などを費やしてきたものを辞める――引退する時、そこには並々ならぬ事情や決意がある。本人がケジメや区切りをつけるために引退を決意することもあれば、現実的に続けるのが難しくなった上で行われる決断もあるだろう。

 当時20代半ばだったAさん(現在33歳・男性)は、久しぶりに再会した大学の同期の友人が「株の取引でそれなりに儲かっている」と話しているのを聞き、その友人から手ほどきを受けて株式投資の世界に乗り出した。友人いわく「危ない取引のやり方はいくらでもあるし、『1年で1億稼いだ』みたいな話は、まさしくそういう危ない取引が運よく推移したケース。しかし資産運用にはハイリスクハイリターンなものだけでなく、ローリスクローリータンのものだって当然ある」。

「友人からイロハを教わり、そのあと自分なりに株式投資について勉強をしました。あんなに真剣に勉強したのは大学受験以来です。

 確かに友人の言う通り、ギャンブル性の低い資産運用はあるようでした。それから株やFXなどで大損する人のパターンを知り、それを反面教師として自分は投資を行っていこうと肝に銘じました」(Aさん)