「陸の王者」ならぬ「学閥の王者」として君臨する慶應義塾大学の同窓組織「三田会」――。

 ダイヤモンド編集部は、三田会会員の財力をうかがい知ることができる内部資料を入手した。慶應卒業生(塾員)の名簿を管理する塾員センターが、2016年に作成した全国の自治体別の塾員人口比率のランキングだ。

 こうしたランキングを自ら作ること自体、他大学の同窓会から見れば驚愕だが、結果は興味深いものだ。慶應出身者は一体、どの待街(自治体)を好んで“生息”しているのだろうか。

 まず同センターが現住所を把握する塾員の総数は、計29万6953人(国内のみ)。これは全卒業生(調査時点で約36万7000人)の8割超。卒業生の現住所の把握に悩む他大学の同窓会から見れば垂涎の数字である。この日本の総人口に占める塾員比率(全国平均)は、0.23%となっている。

 資料では、塾員比率0.20%以上の自治体139を抜粋して、比率の高い順に並べている。詳細な比率や人数は省くが、そのランキングのトップ5を公開しよう。