知れば知るほど得する税金の本Photo:PIXTA

知らないと損をする節税のノウハウを、税理士・出口秀樹氏の新著『知れば知るほど得する税金の本』からの抜粋で徹底解説します。今回は、住まいを購入する際にぜひ気をつけたい5つの節税ポイントをご紹介。マイホーム購入は、一生に一度の大きな買い物。節税できるところは、忘れずきっちり行いたいものです。税金を余計に払って後悔する前に、ぜひご一読を。

共働き夫婦は共有名義で
控除をきっちり利用

 共働き夫婦がマンションなど、マイホームを購入する時には、税金を意識しなければ損をする可能性がグンと高くなります。

 よくあるケースは、お金の出所は2人からなのに、その不動産の所有者がどちらか一方になっているもの。この場合、お金の出所と不動産の名義が一致していないため、どちらか一方が他方にお金を「贈与」したとして課税される可能性があります。

 そのような無駄な課税をさけるためには、不動産の名義は負担する金額の割合で共有名義登記することをお勧めします。また、共有名義の場合、借り方を工夫することでも、税金の負担を少なくすることができます。

 共働きの場合であれば、連帯債務として借り入れ、それぞれが共有割合に応じてローンを返していくようにすると、2人ともに住宅ローン控除の適用を受けることができます。住宅ローン控除は、控除額すべてを使いきることはなかなかできません。

 しかし、共働きの2人で控除を使えれば、無駄なく控除額を使用して節税することができるのです。