サイクルベースあさひPhoto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、3月度の専門店編だ。

ワークマンは「本物」だけど
JINSとABCの好業績は「見せかけ」なワケ

 専門店の主要5社が発表した3月度の月次業績データは、以下の結果となった。

 ワークマンの既存店売上高は前年同月比111.3%(11.3%増)、ABCマ—ト(エービーシー・マート)は同116.3%(16.3%増)、オートバックス(オートバックスセブン)は同105.6%(5.6%増)、JINS(ジンズホールディングス〈HD〉)は同113.4%(13.4%増)、サイクルベースあさひ(あさひ)は同109.1%(9.1%増)だった。

  5社全てが前年実績超えを果たしたが、実はこの結果が「本物」である勝ち組企業と、「見せかけ」でしかない負け組企業に別れている。次ページでその構図を詳しく解説しよう。