偏差値だけで学校を選んでいないか?
受験の先も続く「自分で学ぶ力」の育て方

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河内典子
こうち・のりこ/高校生の息子と中学受験生の娘を持つ2人の母親。編集プロダクションでのライターを出発点に、インフォバーンやITメディアなど、IT・ビジネス・テクノロジーに特化したオンラインメディアで編集者として勤務。現在はヨガインストラクターとして都内でクラスを提供する、異色の理系ワーママ。

 中学受験において、「志望校への合格」は大きな目標です。しかし、その先には中学、高校、大学、そして社会へと続く長い学びの道があります。

 だからこそ、志望校を選ぶ際は「偏差値」や「大学進学実績」といった目先の数字だけでなく、「その学校では、どんな学び方が身につくのか」という視点を持ってほしいと根本教授は話します。

 自分で課題を見つける機会があるか。正解のない問いに対して考えを深める授業があるか。志望校の特色を調べることは、その学校が「子どものメタ認知(自ら学ぶ力)をどう育てようとしているか」を見極めることでもあります。

「評価者ではなく、観察者になる」。このスタンスを貫くことは、親にとっては口を出したくなるのをグッとこらえる「忍耐」が必要かもしれません。もちろん、親であっても毎回うまくできるとは限りません。子どもが少しずつ学び方を身につけていくように、親も子どもの様子を見ながら、一緒に関わり方を調整していけばよいのです。

 そのうえで、親が結果をジャッジするのをやめ、事実をもとに「前向きな作戦会議」ができるようになったとき、子どもは少しずつ「自分のための勉強」を自走し始めるでしょう。

 受験勉強を通して培った「自分で考えること」「振り返って改善すること」、そして「自分に合った学び方を見つける力」。親の温かい観察のもとで手に入れたこの「メタ認知」の力は、合否という結果を超えて、その後の子どもの人生を切り拓く最強の武器になっていくはずです。