何をすればいいのか分からず、結果として自分から動かなくても受動的に時間をつぶせる「受け身の刺激」に流されてしまいます。受験が終わった途端にゲーム漬けになってしまうお子さんの話をよく耳にしますが、ゲームやSNSはまさに、子どもが陥りやすい「受け身の刺激」の典型といえるでしょう。

 学校のブランドが子どもを育ててくれることは絶対にありません。子ども自身がその環境の中で居場所を見つけ、自分から参加しない限り、何も得られないのです。親も子どもも、入学後の日々を具体的に想像できているか。それが、学校選びの最後の大切な問いなのです。

後悔しない学校選びは
「わが子の取扱説明書」を作ることから始まる

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小川 大介
おがわ・だいすけ●教育家、才能タイプ子育て研究所 所長。京都大学法学部卒業。30年以上の中学受験指導と8000回を超える親子面談を通して、子どもの学び方と行動の傾向を90タイプで捉える独自の「才能タイプ理論」を確立。一人ひとりに合った子育て、学力育てを実現する「才能タイプ子育て」を提唱している。自らも実践し、息子は灘・開成・筑駒に合格後、現在は京都大学医学部に在学。著書・監修書28冊、メディア出演700回超。

 後悔しない学校選びの方法は、大変シンプルです。

 学校を調べる前に、まずは子どものことを知ってください。いい悪い、優れている、劣っているといったジャッジを一切することなく、「うちの子はこういう生まれ持った気質があるんだな」と観察・理解する。そこから始めてください。

 どんなときに喜び、どんな大人と一緒にいると安心するか。親として「わが子の取扱説明書」を作ったうえで、学校のホームページや受験情報誌などから通学圏内の学校と照らし合わせて、さまざまな情報を集めていくといいでしょう。

 中高6年間という、自己認識が形成される大切な時期に、「自分らしくいられる」と感じられる場所に身を置けるかどうか。そしてそこで、自分を理解してくれる友人や大人と出会えるかどうか。

 それこそが、学校選びの本当の軸だと、私は信じています。