
①「この事象が起きた理由はなぜですか?」など理由を問われたら「必要性」と「許容性」の順に考えていく。②学校で習っていない事柄を質問されたときは「似た事柄」からヒントを得る。
③災害復興など社会問題に対して妥当な解決策を問われたときは「多様性」と「特殊性」を考える。④図表やグラフについて問われたら、数値の中で「極端なもの」に着目して答えを導く。
⑤仕事や経済、経営に関する問題は「売り上げ-経費=利益」という大原則で考える。⑥論説的文章を読むときは「理性(アタマ系)」と「感情(ココロ系)」の二元論を意識する。
⑦日本と欧米の国際摩擦など国際関係の問題は、「妥協と協調の文化」と「自己主張の文化」を対比させる。⑧地域に関する問題は「雨温図」の降水量と気温が手がかりの一つとなる。
「探究型入試対策のカギは、問題のパターンを暗記するのではなく、大本にある考え方を身に付け、どんな設問にも適用可能にすること。これさえできれば、面白いように解けます」
「理由」の問題は
2つの視点でほぼOK!
実際に8つの思考ツールを使って、入試問題を解いてみよう。
まずは、2006年に麻布中で出題された、大正時代に発電用ダムの建設ラッシュが起こった「理由を問う」問題。これを1つめの思考ツールである、それをする必要があるかという「必要性」と社会的にそれが認められるか、それをする余裕があるかという「許容性」を使って解く(図表2)。

図表にあるように、産業革命以降の工業の発展で、電力需要が増大したという必要性、国力の伸長で資金調達でき、外国からの技術導入で建設が可能になったという許容性で答案を組み立てられる。
ある事柄の理由を考えるときに、「必要性」そして「許容性」を順に考える方法は、法律論の世界でも広く用いられており、厳密な論理構築にも耐え得るものだ。
次回も引き続き実際の中学入試に出題された問題を、これらの思考ツールを使って解いていく方法を紹介したい。
※続きは、「『うどんを食べながら各地の気候を考える』論理的思考を養う"
