森野 進
第11回
セリックは、世界で最も太陽の光に近い照明灯を作る会社だ。1984年、大手電機メーカーの技術者だった佐藤泰司・現会長が、“太陽光を自分の手で作りたい”一心で独立起業。夢の実現を目指した。

第10回
国産第1号の製品を開発、現在でも6割の国内シェアを持つ“漏れ検査”エアリークテスターのトップメーカー。強さの秘訣は製品力とサービス力。なかでも従業員の半数以上が客先相手のサービスマンであることがウリだ。

第9回
鬼塚硝子は産業用の精密ガラス加工とその応用製品のメーカーである。主力製品は血液検査用の分光分析用ガラスセル。自社製の加工機を使い、5面一体成形による精巧な製品に仕上げる。同製品の国内シェアは推定70%。

第8回
液晶ディスプレー(LCD)の偏光板をガラスに貼る機械で、推定70%という圧倒的な世界シェア。「言われたとおりに作るのではなく、創造力を開発にぶつけていく」という姿勢で、顧客からも一目置かれる存在感だ。

第7回
中小企業には不向きといわれるバイオビジネスの分野で、次々と新しい製品を開発しているエイブル。メカトロ(機械工学・電子工学)とバイオ、双方の知識をうまく融合させるというポリシーが成功につながった。

第6回
時計一本というこだわりを捨て、管楽器をはじめとするさまざまな分野の金属めっき加工を展開。今やサクソフォンやフルートでは、推定国内シェア95%以上という驚異的な強さを持つ企業だ。

第5回
社員数8人と小所帯ながら、数々の独創的な電子機器を開発。誤差1000分の1秒というタイム計測器で世界を驚かせた。その技術の秘密は、実は「アナログ」にあった。

第4回
使用後は土に埋めてCO2と水に分解されるという環境配慮型の素材を使った歯ブラシを手がけるファイン株式会社。欠点もある素材だが、ユーザーの支持を集めている。

第3回
ホブ盤は歯車の歯の加工に最適な機械。その小型分野に特化し、50年以上の長きにわたり機械を作り続ける。従来、大きな機械を使用してきた自動車メーカーなどからの注文も急増している。

第2回
“見せる光”を創り出す照明のプロ、トキ・コーポレーション
ラスベガスのカジノの夜を彩る装飾照明。そこに使われる製品で圧倒的シェアを誇るのが「トキスター・テープライト」。使いやすさと見せる光が受けて、日本の国内でも多くの施設で採用されている。

第1回
書店でコミック本にフィルム包装が施されている光景は、なかば常識化しつつある。しかし、これはあるベンチャー企業の「逆転の発想」と独自の技術力が生み出したものだった。
