
小飼雅道
最終回
広島で生まれ今も広島に本社を構えるマツダ。経営面では紆余曲折を経ながらも「マツダ車でなければダメなんだ」という熱烈なファンを持つほどのブランドを確立したマツダを率いる小飼社長に、ものづくりへのこだわりや、地域に根付く企業の在り方を改めて聞いた。

第3回
マツダは広島の会社であり、日本で生まれた日本の会社だ。日本人でないと発想ができない、日本でないと開発ができない商品ということにこだわりを持っていたい。日本的な良さというのは「もてなす」と「和」の世界ではないだろうか。和の精神でお客様に最大のおもてなしができるものを作ろうという意識は、日本人には自然にあると思うし、それが一つの強みになってほしいとも思う。

第2回
マツダという会社の来し方を振り返るにあたって、米フォード・モーターとの関わりは欠かせないテーマだ。マツダとフォードとの関係は古い。フォードが株式の24.5%を取得して資本提携したのは1979年11月のことだった。今回はフォード傘下でマツダが何を学び、その後、全社をあげて取り組んだ「モノ造り革新」によっていかに復活したかを述べたいと思う。

第1回
広島で生まれ今も広島に本社を構えるマツダ。1990年代に経営危機に陥り、米フォード・モーターの傘下で大リストラを経験し、リーマンショックで再び業績は悪化するなど紆余曲折を経ながらも「マツダ車でなければダメなんだ」という熱烈なファンを持つ自動車メーカーだ。そのマツダを率いる小飼社長がグローバルの激しい競争にさらされる自動車という市場でいかに経営の舵取りを行なうか、経営戦略・経営哲学を語る。
