
澤田秀雄
旅行大手エイチ・アイ・エス(H.I.S.)が傘下のテーマパーク、「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)を香港の投資会社に売却する方針であることがわかった。2010年からハウステンボスの再建を手掛けたH.I.S.創業者の澤田秀雄氏が、「開業以来19年間赤字だったハウステンボスは、なぜ半年で黒字化したのか」について語る。

最終回
「よほどでない限り企業は再建できる」。自らを企業家であると同時に、再建屋とも称するエイチ・アイ・エスの澤田会長兼社長。連載を終えた澤田会長に、旅への思いや「必ず再建できる」と信じる理由などを聞いた。

第3回
ハウステンボスの再建には成功したが、その一方で、主力である旅行業の成長が鈍化、さらにH.I.S.に「大企業病」の兆しが見え始めていた。こうした状況下で大胆な改革に着手するには、創業者にしかできない決断が多々ある。そこで、2016年にH.I.S.の社長を兼務することにした。04年に会長に就任して以来、12年ぶりの社長復帰だ。

第2回
エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は2010年に長崎県佐世保市のテーマパーク、ハウステンボスを買収して再建に乗り出した。しかしハウステンボスの再建では、私自身のこれまでの成功モデルが通用しない世界があることを嫌と言うほど味わう羽目に遭ったのである。

第1回
1980年にエイチ・アイ・エスの前身であるインターナショナルツアーズを創業、その後96年にスカイマークエアラインズ(現スカイマーク)を設立し、2010年からはハウステンボス再建を手掛けた澤田秀雄氏。起業家として、再生請負人として、経営の現場で経験してきた数々の「失敗」と「再生」について語る。
