
西尾典文
6月14日に開幕したサッカーのワールドカップ。サッカー後進国であった日本でも代表チームの出場が重なるようになったこの20年で、オリンピックと並ぶ世界的なイベントであることはすっかり定着した印象を受ける。国内で最もメジャーなスポーツである野球もこの20年であらゆる出来事が起こったが、根本的な部分では変わっていないことが多い。そこで今回はサッカー界で導入されているものの中で、今すぐにでも野球界が取り入れるべき制度、慣習のポイントについて5点ほど提言してみたい。

2017年は4年ぶりのBクラスとなる5位に沈んだ北海道日本ハムファイターズ。シーズン前の評価は決して高いものではなかったが蓋を開けてみると5連勝を2度マークするなど開幕から好調を維持し、首位の西武とは1ゲーム差の2位につけている。逆境に対して滅法強さを発揮する日本ハムの真骨頂はどこにあるのか。過去の事例を振り返りながら検証してみた。

プロ野球2018年シーズンが幕を開けておよそ1ヵ月。高校通算111本塁打をマークした清宮幸太郎(日本ハム)や、メジャー・リーグから日本球界に復帰した上原浩治(巨人)なども存在するが、それを上回る注目選手は松坂大輔(中日)だろう。

高校野球の世界で「特待生」と同時に問題視されることが多いのが、都道府県の枠を超えて進学するいわゆる「野球留学」だ。「野球留学」イコール「特待生」というわけではないのだが、否定的な意見は昔から根強く存在している。しかし改めて考えてみるとこの野球留学生は一体どこに問題があるのだろうか。

日本でのプロ野球生活は5年。一軍での登板数はわずかに12試合。勝利、敗戦、セーブ、ホールドいずれも「0」という記録が残っている。しかし、そんな小野は現在、実業家として複数の企業を経営し、その年商は4億円までになっている。

2018年で90回目を迎える選抜高校野球大会。記念大会ということで例年より多い36校が参加して行われる。地方大会の優勝校が自動的に出場する夏の全国高校野球選手権大会とは違い、あくまで高校野球連盟(以下高野連)によって選ばれた学校による大会というのが大きな特徴だ。実質的には春の日本一を決めるものではあるが、大会名に「全国」の文字もついていない。
