2018年で90回目を迎える選抜高校野球大会。記念大会ということで例年より多い36校が参加して行われる。地方大会の優勝校が自動的に出場する夏の全国高校野球選手権大会とは違い、あくまで高校野球連盟(以下高野連)によって選ばれた学校による大会というのが大きな特徴だ。実質的には春の日本一を決めるものではあるが、大会名に「全国」の文字もついていない。
先日、2018年大会の参加校が決まった。今年のセンバツでは、四国代表の選出で「逆転現象」が起きた。四国大会8強の高知がセンバツ出場を決めた一方で、四国大会4強の高松商がセンバツ出場を逃したもの。加えて今年は滋賀勢が3校出場するが、当然ながら1校も出場しない県もある。
選考結果には様々な意見が飛ぶセンバツ。一般選出のほか、今年は3校の21世紀枠選出があった。果たしてどのような選考基準で選ばれているのだろうか。高野連ではその選考基準を下記のように定めている。
(1)大会開催年度高校野球大会参加者資格規定に適合したもの。
(2)日本学生野球憲章の精神に違反しないもの。
(3)校風、品位、技能とも高校野球にふさわしいもので、各都道府県高野連から推薦された候補校の中から地域的な面も加味して選出する。
(4)技能についてはその年度全国高等学校野球選手権大会終了後より11月30日までの試合成績ならぴに実力などを勘案するが、勝敗のみにこだわらずその試合内容などを参考とする。
(5)本大会はあくまで予選をもたないことを特色する。従って秋の地区大会は一つの参考資料であって本大会の予選ではない。