妹尾昌俊 教育研究家 徳島県出身。京都大学大学院法学研究科を修了後、野村総合研究所を経て2016年に独立。全国各地で学校、教育委員会向けの研修・講演などを手掛けている。学校業務改善アドバイザー(文部科学省、埼玉県、横浜市等より委嘱)、中央教育審議会「学校における働き方改革特別部会」委員、スポーツ庁、文化庁の部活動ガイドライン作成検討会議委員、岐阜市公教育検討会議委員などを歴任。合同会社ライフ&ワーク代表、NPO法人まちと学校のみらい理事。主な著書に『教師崩壊』(PHP新書)、『学校をおもしろくする思考法』(学事出版)など。5月に『教師と学校の失敗学』(PHP新書)を上梓。 #2 親の「公立離れ」を招いた私立とのオンライン授業格差、学校と教師に募る不信 妹尾昌俊 コロナ禍で全国一斉休校になった際、オンライン授業の有無で公立学校と私立学校に格差が生まれた。公立が総じて「フリーズ状態」に陥ったのに対し、私立学校は対応が進んだ。炭鉱のカナリアは、受験生の「公立離れ」という危険を知らせている。『教師と学校の失敗学』(PHP新書)を5月に上梓した教育研究家の妹尾昌俊氏が、コロナ危機の中で生じた学校教育の失敗を斬る。 2021年5月24日 5:25