巽 好幸 神戸大学海洋底探査センター客員教授 たつみ・よしゆき/1954年大阪生まれ。神戸大学海洋底探査センター客員教授。専門はマグマ学。78年京都大学理学部卒業。83年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。京都大学理学部教授や独立行政法人海洋研究開発機構プログラムディレクターなどを歴任。2003年日本地質学会賞、11年日本火山学会賞、12年米国地球物理学連合(AGU)ボーエン賞受賞。著書に『地球の中心で何が起こっているのか』『いちばんやさしい地球変動の話』『和食はなぜ美味しい――日本列島の贈りもの』など。 トンガと日本の地勢「共通点」、大規模噴火を“他山の石”とせよ 巽 好幸 南太平洋のトンガ付近で大規模な噴火が発生し、その津波は日本にも到達した。噴火やその被害など全容はまだ明らかになっていないが、神戸大学海洋底探査センターの巽好幸客員教授は日本とトンガの共通点を指摘した上で、「日本は大規模噴火を他山の石とせよ」と警鐘を鳴らす。トンガで何が起きたのか。巽教授に緊急寄稿で解説してもらった。 2022年1月22日 5:05