佐野淳也 日本総合研究所調査部主任研究員 さの・じゅんや/日本総合研究所調査部主任研究員、1971年生まれ。96年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、さくら総合研究所入社。2001年4月より日本総合研究所。現在は調査部マクロ経済研究センターアジア経済グループで中国経済の調査・研究に従事。研究・専門は中国経済に関する政策決定過程の調査・研究。 中国「外資誘致加速」に路線転換でも規制は強化、外資企業が直面する“3つの逆風” 佐野淳也 中国政府はサービス業の外資参入規制緩和など、外資誘致の加速にかじを切った。背景には内需不振があるが、一方でスパイ行為の範囲拡大など経済安全保障重視の外資規制を強化している。市場規模の頭打ちなどで外資企業から見れば中国ビジネスでの魅力は低下しており、さらに不確実性が増したことで思惑通りには外資導入が進まない可能性が高い。 2024年3月30日 5:00 習近平「一帯一路」演説が触れなかった重要問題、“質への転換”が印象づけた曲がり角 佐野淳也 「一帯一路」構想が規模縮小、質への転換を掲げた背景には支援する途上国や国内双方で不良債権問題を抱え、さらに欧米との分断の深まりがある。構想は当初の巨大経済圏実現から中国の外交安保戦略を進める機能を強めていくとみられる。 2023年11月16日 5:00